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FEATURE 長く使い続けたい、「IKEUCHI ORGANIC」のオーガニックタオル(前編) Interview with Keishi Ikeuchi FEATURE 長く使い続けたい、「IKEUCHI ORGANIC」のオーガニックタオル(前編) Interview with Keishi Ikeuchi

日本一のタオル産地・愛媛県今治市で、オーガニックコットンのタオルをつくっている「IKEUCHI ORGANIC」。自社ブランドを約20年前に立ち上げ、今なお人気を誇るタオルのこと、常に一歩先を行く環境や安全への取り組みについて、代表の池内計司さんにお話を伺いました。

「IKEUCHI ORGANIC」とは

製品づくりで大切にしているのは、“最大限の安全と最小限の環境負荷”。タオル業界で初めてISOやエコテックスを取得し、日本で初めて風力発電100%の工場を稼働させるなど、かなり早くから安全・環境配慮に取り組んでいる会社です。

「当社は、1953年に父が創業しました。私は二代目ですが、もともと家業を継ぐつもりはなかったんです。私はビートルズ好きが高じてオーディオマニアとなり、大学卒業後は松下電器産業で『Technics』の企画・製造に携わっていましたからね。結局、父の要望もあって家業を継ぐことになるのですが、正式に継ぐ前に父が急逝してしまって。タオルや経営について、何も教わることなくスタートすることになりました。それが1983年、私が34歳のときのことです」

「90年代に入ると、生産コストの低い中国やベトナムからタオルが輸入されるようになり、国内出荷は厳しい状況となりました。これからは環境と安全性に軸を置いた良質なタオルをつくらなければ、と考えはじめ、“最大限の安全と最小限の環境負荷”を目指すようになったのです。当時、当社はライセンスの受託生産を多く行っていましたが、自社ブランドを立ち上げたいという想いや色々なタイミングが重なって、1999年3月21日に当社初のオーガニックコットンタオル『オーガニック120』が誕生しました」

「IKEUCHI ORGANIC」が
我が子のように
大切に想うタオルがこちら

よく水を吸い、よく乾き、
気持ちいい風合いが長持ちする
「オーガニック120」

厚すぎず、薄すぎない絶妙な厚みで、さらっとした拭き心地のタオルです。一見素朴な風合いですが、経年劣化が少なく、使えば使うほど味が出てきます。

「環境負荷を下げるためには、“商品を長く使えること”が何より重要。このタオルも長持ちするように糸の太さ、パイルの長さ、タオルの織り密度などを精密に計算して作っています。洗濯の仕方にもよりますが、10年使い続けられるタオルです」

「原料のオーガニックコットンは、インドやタンザニアで栽培されたものを使っています。ちなみに、2021年11月以降に生産しているタオルはすべて、ミシン糸もオーガニックの糸を使っていますよ」

手洗いや洗顔後、
おふろあがりに……
つい手に取りたくなる
拭き心地の良さです。

いつもご機嫌で過ごすために欠かせない存在 いつもご機嫌で過ごすために欠かせない存在

おふろ時間

「私はその日の気分によって使うタオルを選んでいます。テンションを上げたいときはしっかりめのタオル、慰めてほしいときはやさしい肌触りのタオル……というように。いつでも心地よく過ごしたいから、出張にもお気に入りのタオルを持っていきます」

環境への想い

「工場でのタオルづくりは、機械で糸を巻き取るところから始まり、製織、染色、洗浄、乾燥……という工程を経ていきます。当社が染色を行う工場は1992年に完成したのですが、瀬戸内法(※)と呼ばれる、世界でもっとも厳しい排水基準をクリアした廃水処理を行っています」
※瀬戸内海環境保全特別措置法

「あるとき、デンマークのノボテックス社(※)の創業者、ライフ・ノルガードさんがこの染色工場へ見学に来ました。彼との交流から、私はさらに環境について真剣に考え、学ぶようになりました。ISOやエコテックスの取得、2002年からグリーン電力証書システムを採用し、使用する電力の100%を風力発電に……。これらに取り組んだのは、企業が生産活動を行うこと自体、環境負荷になっていると考えたから。その負荷の低減に取り組まなければ、真の意味で環境に配慮しているとは言えないでしょう」

※オーガニックコットンブランド「GREEN COTTON」で知られる会社。厳しい環境基準を設け、地球環境へ配慮した生産プロセスを採用してオーガニック製品を展開している。

後編へつづく

後編では、新しく始めた「タオルメンテナンスサービス」、ふわふわの肌触りが人気の「オーガニックエアープレミアム」についてご紹介します。

IKEUCHI ORGANIC株式会社 代表

池内 計司

Keishi Ikeuchi

プロフィール

1949年、愛媛県今治市生まれ。大学卒業後は松下電器産業に入社し、ステレオ事業に携わる。1983年、池内タオル(当時の社名)の代表取締役に就任。「オーガニック120」を皮切りに、オーガニックタオル製品を多数展開する。高品質のタオルはもちろん、安全・環境配慮の姿勢が高く評価されている。ビートルズ、おいしいものを食べることが好き。

あとがき

今日はどんな気分?その日の出来事、気分でタオルを選んで毎日を素敵にする…そんな体験をお届けしたいです。後編もぜひお楽しみください。