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FEATURE 心あたたまるおふろの時間を。「jiwajiwa」のハーブの秘密 Interview with Azusa Matsumoto FEATURE 心あたたまるおふろの時間を。「jiwajiwa」のハーブの秘密 Interview with Azusa Matsumoto

山々に囲まれた自然豊かな奈良県吉野で作られているおふろとアロマのブランド「jiwajiwa」。
「jiwajiwa」ブランドを展開するチアフル株式会社代表の松本梓さんに自然素材を活かしたものづくりへの思いを伺いました。

jiwajiwaとは

奈良の伝統的なハーブ「大和当帰(ヤマトトウキ)」を使った入浴料をはじめ、無添加せっけん、アロマスプレー、手ぬぐいなど、“自然を体感するセルフケア”をコンセプトにアイテム展開しているブランドです。

松本さんは、元々は大阪の大手住宅メーカーに勤務していた方。
どのような経緯で「jiwajiwa(じわじわ)」を立ち上げたのでしょうか。

前職では、地方へ出張する機会が多くありました。そのとき、安らぎや落ちつきを感じて、とても癒やされたんですよね。それが、ちょうど私も30歳を目前にして、今後の生き方や働き方について再考していたタイミングで……。今後は『地方にあるものを活かして、自分らしく働きたい』と感じ、地元である奈良の自然素材や伝統的なものを活かしたものづくりをするために起業しました。

「植物の力をゆっくりと感じてほしい」、「物事はじっくりと進んでいくのが良い」という2つの意味を込めて「jiwajiwa」というブランド名にしました。

jiwajiwaのアイテムを通じて、“ほっとひと息つく癒やしの時間”を提供すると同時に、奈良の資源のすばらしさを多くの方に知ってもらい、みなさんの暮しの中のひとときが少し豊かになればと思っています。

こんな思いで生まれたのが
「jiwajiwa」のアイテムなのです。

奈良の自然素材でつくった「お風呂のハーブ」

「jiwajiwa」の人気アイテムが、自然素材100%の入浴料「お風呂のハーブ」。「よもぎ×大和当帰葉」「ひのき」「ゆず」の3種類があり、合成着色料・香料・防腐剤などが無添加なので、赤ちゃんや敏感肌の方にも安心して使えます。

なかでも冷えで悩む女性におすすめなのが「よもぎ×大和当帰葉」。実は私自身が冷えに悩んでいたときに、この大和当帰に出会い、その温浴効果に感動して。現在のアイテムをつくるきっかけに繋がりました。

「jiwajiwa」では、奈良県高市郡にある「農業生産法人 有限会社ポニーの里ファーム」で無農薬で育てられた大和当帰の葉を使用しています。大和当帰はセリ科の多年草で、特に婦人病に効果があるとされ、古くから漢方処方薬の原材料として活用されているハーブなのです。

お湯の中でやさしく広がる自然な香りに癒やされながら、身体の芯からポカポカ温まりますよ。

日本の伝統的な技法で染め上げる「注染手ぬぐい」

この「注染(ちゅうせん)手ぬぐい」は、法隆寺の近くにある工房で、職人さんが丁寧に作ってくれています。4種類の絵柄は、春夏秋冬をイメージして描かれているんです。私はハンカチ代わりにしたり、おにぎりを持ち運ぶ際に包んだりして愛用しています。

日本の伝統的な染色法である「注染」という手法で、職人の手によって1枚ずつ丁寧に染め上げています。さまざまな使い方ができるうえに、綿100%の丈夫な生地だから長く使えるのがうれしいところです。

そのほか、奈良の自然素材を原料にした「無添加石鹸」や、奈良の伝統的な地場産業“蚊帳”の生地で作った「かやハンカチ」など、奈良の魅力と自然素材を活かしたオリジナルアイテムを揃えています。

「jiwajiwa」には、
おふろの時間を豊かにしてくれる
アイテムがたくさん!
奈良の豊かな自然と伝統的な産業・
職人の手によって支えられています。

おふろ時間

「jiwajiwa」のアイテムを生み出すきっかけにもなったように、おふろが好きな私にとって、その時間はとても大切。
おふろでは、考えごともひとまず忘れて、ぼーっと何も考えず“無”になります。そうやって過ごした結果、煮詰まっていた問題の答えがふと出ることもあるし。生活に安らぎを与えてくれるおふろの時間は貴重なんですよね。

地元への思い

湯舟につかって温まり、ハーブの香りに包まれるなかで、地元の良いものをもっと届けたい、ものづくりの縁を繋いでいきたいという思いも強くなりました。
「jiwajiwa」を立ち上げて約5年、まだまだ小さな規模ですが、まずは自分のできる範囲で取り組んで、徐々に大きく広げていければ、と考えています。

アイテムの袋詰め作業などを県内の福祉施設に依頼していることも、ものづくりの輪を広げたくて始めたこと。施設では、障害のある方や高齢者の方々が丁寧に作業してくれます。集中力のある方、器用な方……みなさんさまざまな長所をお持ちなので、それをぜひ仕事で活かしてほしいな、と。「jiwajiwa」がメディアで紹介されたり、アイテムが売れたりしていることが彼らの前向きな気持ちにも繋がっているようです。そして、たくさんの方に使っていただいて、奈良の良さを伝えられたらうれしいなぁと思います。

みなさんへ

jiwajiwaのハーブの香りに癒やされつつ、自宅のおふろ時間を、より素敵に過ごしてもらえたらなと思います。

チアフル株式会社 代表

松本 梓

Azusa Matsumoto

プロフィール

大手住宅メーカー勤務時代、全国各地を訪れるなかで、日本のローカルエリアの魅力に気づく。自分らしい働き方を考えたいタイミングと重なり起業。出身地・奈良にゆかりのある日本古来の薬草を原材料にした自然素材100%入浴料「お風呂のハーブ」をつくるため、オリジナルブランド『jiwajiwa』を立ち上げ、出身地の奈良市にUターン。現在は、吉野の山奥の築80年の古民家で保護猫2匹と住んでいる。ものづくりの背景や魅力を体感してもらえる場「jiwajiwaな、おうち」を準備中。

あとがき

松本さんの地元 奈良の良さを伝えるために生まれた「jiwajiwa」。日本古来の原料や技術をぎゅっと詰め込んだおふろのアイテムをぜひ試してくださいね。お湯に溶けた優しい香りに包まれたら、至極のひとときを過ごせます。大切な方へのギフトにもおすすめですよ。